2015年2月11日水曜日

Windows8.1および7のノートPCの内蔵HDDにUbuntu 14.10 日本語Remixをデュアルブート環境でインストールするには

 Linuxのソフトウェアを使う必要からOSがWindows 8.1とWindows7のノートPCそれぞれにUbuntu 14.10日本語Remixをインストールしたときの過程を私のための記録として残して置きます。

 これまでにUSBメモリを使ったUbuntuの起動ドライブは構築したことがありました。内蔵HDDに干渉せずいろいろと試せたのは良かったです。しかし、これから目的の作業を行う上でのパフォーマンスを考えてUSBメモリや仮想ドライブではなく、内蔵HDDにインストールすることにしました。しかし、Windows上でのこれまでの資産を残す必要がありましたのでマルチブート環境の構築を試みました。


 最初に失敗したときに最低限のところまでは引き返せるようにWindows8.1上で回復ドライブを作成しました。Windowの検索窓で「回復」と入力すれば 、「回復ドライブの作成」に案内されます。
 
 回復用のメディアはDVDでも可能ですが、何枚も必要になるようです。メディアにUSBメモリを選択すると、これには最低16GBのUSBメモリが必要だと案内があり、フォーマット済みの16GB USBメモリを差し込んで回復ドライブを作成しました。


 つぎに内蔵HDD(C:\)をWindows8.1上でパーティションを切り、WindowsのC:ドライブと何も入っていないD:ドライブに分割しました。このパーティションの設定はUbuntuに組み込まれているソフトウェアであるGPartedでも可能ですが、慣れていないソフトで取り返しのつかない操作をしてしまう恐れを感じたため、Windows上でパーティションの設定を行いました(マルチブート環境の構築の失敗例をネットで調べると、パーティションでのミスでWindowsに干渉してしまう例が多いような気がします)。

  Windowの検索窓で「ディスク管理」と入力すれば 、「ディスク管理」の項目に案内されます。C:ドライブを指定して右クリックして「ボリュームの縮小」という項目を指定します。しばらく待つと「縮小する領域のサイズ」欄にどこまで縮小可能かの最大値が現れます。

  私の場合、内蔵HDD(500GB)で既に50GBがWindowsのシステム、アプリケーション、データなどで使用していました。
 
 Linuxのディストリビューションは一般向きで情報も多いUbuntuを選択し、その最新版(この時点では14.10 日本語Remix)とその他のアプリケーションをインストールするとして160GB分を縮小し、これをD:ドライブとしました(Windows C:\ 340GB、Ubuntu D:\160GBという比率)。
 

次にUbuntuインストール用のUSBメモリを作成しました。UNetbootinというソフトのWindows版をUNetbootinのウェブサイト(http://unetbootin.sourceforge.net/)でダウンロードしました。ネット上のISOファイルからやダウンロードしたISOファイルを指定すればインストールメディアを手軽に作成できるソフトです。

 上部の「ディストリビューション」をチェックしてディストリビューションとバージョンを選択すれば、ネット上からダウンロードできます。

 私の場合は、日本のUbuntuの本家のUbuntu 14.10 日本語Remixをダウンロードしてから、下部の「ディスクイメージ」をチェックし、ダウンロードファイルを指定して作成しました。
 
*このUNetbootinというソフトはUbuntu以外にLinux Mintなど様々なディストリビューションのインストールメディアに対応しているようです。ダウンロード型の方はまだUbuntu 14.04にしか対応していないことと、ダウンロードしながらだと時間がかかりました(最初はわからずにこちらでやってしまいました)。Ubuntu 14.10の日本語RemixをダウンロードしたISOファイルのディスクイメージを指定した方が早くインストールメディアを作成できました。



 次にUbuntuインストール用のUSBメモリをノートPCに接続し、電源を入れて立ち上がりの画面で「F12」キーを押して「Boot setup」を立ち上げ、起動ディスクに「USB Strage Device」を選択しました(BIOS画面のスクリーンショットの撮り方が分からなかったので直撮り画面です)。


次に「Install Ubuntu」を選択しました。

 これでUbuntuのインストール画面に入っていきます。
後はナビゲーションに沿って「日本語」の選択しました。

次にWindowsとマルチブートにするので「それ以外」を選択しました。
(Ubuntu画面のスクリーンショットの撮り方が分からなかったので直撮り画面です)。

いよいよ、UbuntuをWindows上のD:\ドライブ(160GB)にインストールするため、
160GBのHDD領域を選択後、先頭の区切りに「/」を選択してから「ext4拡張フォーマット」を選択しました。

 次に「SWAP領域の設定」でPCの内蔵メモリが4GBなので2倍の8GBに設定(160GBの下流に「/」を入れ、選択)
「Boot領域」は「500GB SATA HDD」で設定しました(はじめ、160GBの先頭に「Boot領域」を設定しても起動時に読み込みませんでした。)

 これで主要な設定は終わりました。再起動をかけると、私の機種DELLの場合、メーカーロゴで「F2」Set upか、「F12」Boot optionsが表示されます。

 もし、Windows8.1を起動させるのであれば、「F12」を押し、次の画面で「Windows Boot manager」を選択すればWindowsが立ち上がりました。

 起動後に何も押さなければUbuntuのBoot画面になり、Ubuntuの選択、そのまま何も押さなければUbuntu 14.10が立ち上がります。

 インターネットの接続設定はUbuntuの右上の「歯車マーク」から「システム設定」→「ネットワーク」→「有線」or「無線」を選択し、「オプション」で行いました。

 「ソフトウェア更新」をかけた後、Ubuntuソフトウェアセンターから使用するソフトをインストールしました。

また、「Synapticパッケージマネージャー」をUbuntuソフトウェアセンターからインストールしました。

 Ubuntuの縦型ランチャーに違和感があったので、WindowsやMacのインターフェースに似たディストリビューションへの着せ替えを行いました。 Synapticパッケージマネージャー上でディストリビューションの名前をキーワードとして打ち込んで検索し、その日本語化パックも同時にインストールしました。試してみたディストリビューションが下記のものです。ログオフ状態画面からシンボルマークをクリックして切替てUbuntui以外のディストリビューションに入り込みました。

・LXDE(一番軽い、CPUファンが全く回らないのでとても静か、古い時代のWindows 2000の見た目に近いような)

・Cinnamon(Windows XPや7の見た目に近い)

・KDE(ちょっと遅く感じる、アニメーション動作が多い、見た目はかっこいい)



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