2012年10月2日火曜日

PCのメモリの増設と32bit Windows Vistaに4GB以上を超えて内蔵メモリを活用する方法ついて

 UMAX 4GB

    PCはWindows Vista(32bit)を使用してますたが、最近、このPCで使用している画像処理系ソフトの動作が重くなり反応が鈍いなどの現象が観察されるようになりまし た。そこでコントロールパネルから「パフォーマンス優先」の設定や、「msconfig」から不要なメモリ使用だと考えられる機能のチェックを外しまし た。

 フリーソフトのCPUーZでこの制御PCの基板やメモリ量や型番 を確認したところ、240ピン、DDR2 PC2-5300の2GB(1GB×2)のデュアルチャネルで動いていました。OSがVistaで2GBでは動作できるぎりぎりのラインだと考えられまし た。このPCで大容量の画像ファイルを扱うには内部メモリの増設が不可欠だと判断し、実行に移しました。この手順を写真と共に書いておきます。

  内部メモリは日本橋で回ったなかで、永久保証かつデュアルチャネルのU-MAX(2GB×2、PC2-6400)で一番低価格であった、Best Doで購入しました。日本橋ならパソコン工房、TwoTop、Faith、Best Do、PC 1'sのを巡回すれば最安値店に行き当たるのではないかと思います。

 新品でもっと安いメモリにはバルクメモリがあ り、さらに安いものでは中古メモリが販売されています。メモリにはデスクトップ用の240ピンとノートPC用の204ピンと、さらにDDR~DDR3と 色々な規格があります。これらの規格に合わせることが絶対条件です。これには内部をあけて確認するか、先のCPU-Zなどのソフトで解析するなど購入前の 事前確認が必須です。DDR2であれば、PC2-4200~PC2-6300までは動作周波数の違いであり、上位互換といってどれでも動作可能ですが、複 数の周波数の違うメモリが混在する場合、一番低い周波数のメモリのクロック速度に合わせられます。

 
内部の基盤

 CPUファンが 埃だらけだったので掃除機で取り除きました。基板類には触れないことです。ホコリはエアブロアーと掃除機で吸い取ります。

  これが元の基板の1GB×2のメモリです。一応、ミニタワーですが、メモリポートが4箇所もありました。通常のミニタワーの基板は2ポートが多いです。OSが32bitなので3.61GB以上は認識できません。64bit OSならさらに大容量のメモリを使用出来ますが、使用している画像処理ソフトが64bitには対応していないとのことをメーカーの方からの返答でした。なのでWindows OSの64bit版へのアップグレードは意味がないかもしれません。最新の画像処理ソフトは64bit対応らしいのですが、ソフトの価格は高いとのことでした。低価格での現状の打破のため、メモリの増設のみにしました。



 
メモリを取り外したところ

 空気の乾燥した冬場の静電気はメモリにとって大敵です。事前に水道水を触るなどして体からの静電気を抜きます。メモリには左右の向きがあります。刺さらないなら逆向きです。必ず完全に押し込んで爪でロックするようになっています。もし不完全な結合で通電した場合、故障の原因となります。こうした作業をするときは当然、コンセントを抜き、その後に起動ボタンを押して完全に電気抜きをします。

 U-MAXは冷却版付きの内部メモリで結合部分以外は保護されています。むき出しのメモリよりは接触から保護されるため、故障しにくいのではないかと思われます。これで作業完了です。コントロールパネルのこのPCのインデックスを更新や、またはCPU-Zによって4GBの増設を確認して、この日の作業を終えました。

 32bit OSの内蔵メモリの最大利用量は約3.61GBです。余剰の増設メモリをRAM diskやReadyBoost用に活用できる方法がネット上で報告されていたのでこれを適用してみました。取り外していた以前の2G(1GB×2)を足して全体で6GBに増設しました。 

「Windows XPの場合」と「Windows Vistaの場合」
 物理アドレス拡張を有効にするため、XPではCドライブ直下にある「boot.ini」を編集する必要があります。これにはフォルダオプションで隠しファイルを表示するよう設定し、boot.iniが表示されたら、起動オプションの末尾に「/PAE」と追加して再起動させます。
一方、Vistaの場合はコマンドプロンプトを管理者として実行するで入り込み、

bcdedit /set pae forceenable

を実行する必要があります。成功すれば、「この操作を正しく終了しました。」と表示されます。

 その方法は、まずGavotte Ramdisk をダウンロードします。このソフトは台湾で開発されたもので最新版のファイルは末尾の数字が5でVer.5のようです(私が作業した時点で)。一番普及しているものは、Ver.2のようです。PC WatchにWindows XPで4GB以上の大容量メモリを超えの設定の体験記事があるので、対象OSがXPの方には参考になると思います。




 私は別の解説サイトからリンクを辿り、Ver.5のファイルをZIP形式でダウンロードしました。本家は中国語だったり、.7vという拡張子のファイルで配布しているようです。最初にZIPを解凍します。

「Gavotte Ramdisk 1.0.4096.5」フォルダの中にある「ram4g.reg」を実行し、レジストリを変更します。


  次に、解凍してできた「Gavotte Ramdisk 1.0.4096.4」フォルダの中にある「ramdisk.exe」を右クリック>「管理者として実行」します。


  実行すると、設定画面が表示されますが、Install Ramdiskをクリックしてインストールします。後は、仮想メモリの容量と、ドライブを決めて設定すれば、完了です。メモリが6GBの場合は、3GBを割り当てるのがベストではないかと考えられます。

 RAM discとして設定することもできますが、Windows Vista以後のOSで使用できるReadyBoost用の固定メモリとしても設定できます。

 「メモリの増設」、「無用のメモリ使用の解除」、「パフォーマンスの優先」、「余剰メモリ領域のRAM化やReadyBoost利用」などが効いたようで、重いVistaでも大容量の画像データを扱っても快適に動作するようになりました。


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